高校数学の定期テストが返ってきたとき、点数を確認して、正しい答えを赤で書いて終わっていませんか。次の勉強を決める手掛かりは、答案の中の「どこまでは自分でできて、どこから進めなかったか」にあります。
この記事では、答案を見直し、取り組む問題と解き直す日を決める方法を紹介します。まずは1科目・1単元、気になる1〜3問から始めてみましょう。
白修学院の「勉強の仕方を教える・分からない問題を直接教える・復習と計画を支える」という指導方針に基づく学習ガイドです。以下の例題と答案例は、説明用に作成したものです。
1.答えを写す前に、最初に止まった行を探す
問題用紙、自分の答案、学校の解説をそろえます。答案に途中式が残っていれば、正しく考えられている最後の行に印をつけてください。白紙なら、解説を読む前にもう一度取り組み、「何を求める問題か」「使えそうな条件は何か」を書き出します。
「分からなかった」とひとまとめにせず、次のように短く残します。
- 平方完成まではできたが、どのxで最小になるか迷った。
- 正弦定理は覚えていたが、どの三角形に使うか決められなかった。
- 方針は説明できたが、分数の計算で符号が変わった。
答案だけでは、理解不足なのか、その場の見落としなのかを決められないこともあります。もう一度解く、途中の考えを言葉にする、先生に質問する、という確認を挟みましょう。
2.二次関数の答案例:平方完成できたのに間違えたら?
例題
y=x²−4x+5 の、0≦x≦1 における最小値を求めなさい。
答案例
y=(x−2)²+1
よって、x=2 のとき最小値1。
この答案は平方完成が正しくできています。しかし、x=2は、問題で指定された0≦x≦1の範囲に入っていません。
放物線の頂点は(2, 1)。0≦x≦1の範囲では、xが2に最も近くなるのはx=1です。そのとき、y=(1−2)²+1=2。したがって、正しくは「x=1のとき最小値2」となります。
次に練習するのは「頂点と範囲の位置関係」
この間違いに対して、平方完成だけを何問も繰り返しても、見直したい点が残ります。まずはグラフの概形を描き、頂点と指定された範囲を同じ図に書く練習を選びます。
- 元の問題を、解答を閉じて解き直す。
- 同じ関数で、範囲を0≦x≦3に変えて考える。
- さらに3≦x≦4に変え、答えが変わる理由を説明する。
範囲を変えた2問の答えを見る
0≦x≦3では頂点のx=2が範囲に含まれるため、x=2のとき最小値1です。3≦x≦4では、範囲内でx=2に最も近いx=3のとき、最小値2です。
確認するのは答えの暗記ではなく、「なぜ、そのxを選んだのか」を自分で説明できるかです。平方完成そのものが不安な場合は、その前段階に戻って確認します。
3.止まった場所に合わせて、練習を選ぶ
公式・用語が出てこない
教科書の定義や基本例題へ戻ります。公式を書くだけでなく、文字が表すものや使える条件を確認し、基本問題を何も見ずに解いてみましょう。
公式は覚えているが、使い方を選べない
分かっている条件と求めたいものを図や式に整理します。例えば三角比なら、着目する三角形を取り出し、既知の辺と角を書き込む練習です。詳しくは三角比の応用問題で「どの三角形を見るか」を考える記事をご覧ください。
途中式や計算で間違える
最初に式が変わった箇所を探します。「ケアレスミス」で済ませず、符号・分配法則・分数など、実際に間違えた操作を確認します。その部分の短い練習をした後、元の問題全体を解き直します。
時間内に終わらない
まず時間を区切らずに解けるかを確かめます。解き方が定まらない場合は理解を先に整え、自力で解ける問題について、時間を測る練習や取り組む順番の見直しを加えます。
4.次の1週間は「取り組む日」と「確かめる日」を決める
予定を問題数で埋める前に、今週できるようにしたいことを一つ決めます。先ほどの二次関数なら、「頂点と範囲を図に書き、最小値を選ぶ理由を説明する」が目標です。
- 最初の日:答案から止まった箇所を探し、解説を読む・質問する。
- 次の学習日:元の問題を解答を見ずに解く。止まった箇所を記録する。
- 別の日:条件を少し変えた問題に取り組み、方針を説明する。
- 週の終わり:できたことと残った疑問を確認し、次週の量や内容を調整する。
これは予定の一例です。部活動や宿題、理解度に合わせて変えて構いません。解けなかったら量を増やす前に、どこに戻る必要があるかを確認しましょう。
無料PDF:1週間の勉強見直しシートを開く
目標、取り組む問題、止まった場所、解き直す日を1枚に書けます。印刷できない場合は、同じ項目をノートに書いて使えます。
5.保護者の方は「次に何を確かめる?」と聞いてみてください
点数だけでは、できるようになった部分や、次に支援が必要な部分は分かりません。「どうしてできなかったの?」と結論を急がず、「ここまではどう考えた?」「次は何を確かめたい?」と答案を一緒に見てみてください。
ご家庭で教えきる必要はありません。分からない箇所に印をつけて学校や塾へ持っていくことも、次の行動になります。
松山市で、高校生の勉強方法を相談したい方へ
進学塾白修学院 松山大街道校では、一人ひとりに合う勉強の仕方、分からない問題の解説、復習と習慣化を支えます。希望される方には、日々の報告や週ごとの確認による学習計画の管理も、授業料に含めて行っています。
初回は保護者様と生徒さんにお越しいただき、約1時間の面談で、お悩みや志望校、現在の取り組みを伺います。成績が分かるものがあれば、答案やノートと一緒にお持ちください。次の1週間に取り組むことを整理します。
高校生の定期テスト・大学受験対策を見る
学習相談・無料体験を申し込む
今の塾を続けるか迷っている場合は、塾に通っているのに成績が上がらない高校生へ|転塾前に確認したい4つのこともご覧ください。

コメント